枕が恋しい日々

より視覚と簡潔さが求められる時代に適応できずにいるテキストブログ

へっへ。

お題「ひとりの時間の過ごし方」

休日1人。

となればサックスの練習に行ったり、

家で会社でとっている専門誌を読みあさったり、

喫茶店で仕事のスケジュール考えたり容器の構造考えたり。


喫茶店はいいもんで、場所を提供してくれる。

カフェはおしゃれだと、どうも気兼ねしてしまう。

カフェ巡りはちょっと気がひけるけども、喫茶店巡りはいい。

ひとり身でもふらっとはいれるし、カフェが話すのが主であるのに対して喫茶店は黙っていることの方が多い。

あとは年齢層の違いだろうか。


隣ではおばあちゃんたちが会話している。

今まで働いてきた場所を辞めた理由、

やめるときは周りの人に引き止められたこと、

これからやるとしたら今までやってきたことと同じようなことするしかないのかね、

なんてさっぱりとした諦めの言葉を言っている。

こういう人にも使いやすい容器でないとなぁと考えて、ノートに下手くそな絵を描きつける。




しかし、俺は確信している。

隣のおばあちゃんたち2人のどちらかが、確実に屁をこいたことを。

ふんわりと、ほのかに、臭いんだな。








そして、時間が経ったいま、二度目のすかしっ屁が漂ってきた。

そう、大根だ。

たくあんみたいな、あのにおい。

席を、移動させてください。

そんな一言が言えない、内気なひとり身は、

てんで気にしないふりしてコーヒーを飲む。

たくあんのにおいがする、そんな気がした。

続くよどこまでも。

お題「好きなサウンドトラック」

 

トイレに入った。

個室なので、集中力を高め、ベンデルに対してベンダスというシングルタスクを全うする場だ。

隣の個室から音が聞こえた。

ウォシュレットだ。

ビーッと噴射する音が鳴ってる。

音が鳴っている。

まだ音が鳴っている。

…まだ音が鳴ってる。

まだいくのか…?まだ音が鳴ってる。

おいおいおいまだ音が鳴ってる。

30秒超えたぞ。まだ音が鳴ってる。

お前の尻はどうなってんだ?まだ音が鳴ってる。

いやもう尻が大変なことになってない?まだ音が鳴ってる。

たまに前後に動いているのか?音が違ったりする。まだ音が鳴ってる。

はい1分超えた!まだ音が鳴ってる。

もう優勝だよ、お前の尻に敵うやついねえよ!まだ音が鳴ってる。

全米泣くよこれ。まだ音が鳴ってる。

映画化決定。お前のケツがすごい。まだ音が鳴ってる。

題名はきまっている。

 

 

 

 

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シリアナ

 

ぜんぶつながっている。という一言が絶妙。

 

そうだよあほだよ

お題「最近見た夢」

父が亡くなって半年が経つ。

去年は、一人でよく泣いた。

なんで悪いことしてないのに父ちゃん病気になるんだろうなって思うし、

まだまだやりたいことあっただろうって思うし、

俺何やってんだろ、全然立派にできてないやって後悔も悩みもするし、

もうちょっとなんかできたんじゃないかなって思った。

 

 

実家に帰るたびに掃除して、父の部屋の整理をした。

そういやレコード聞いてたっけな。

父がジャズを聴いてたように、俺もその背中を追ってジャズを聴いているんだろうなと思う。

ジャズそのものもいいのがたくさんあるんだけれど、

父と同じ目線で見たり聞いたりしてみたいっていう子供じみた発想なんだよね。

もう背中が見えないからな。

ジャズ喫茶や、喫茶店を行こうとするのもそういう理由でいってるんだと思う。

珈琲も美味しいところがいいけれど、

カフェじゃなくて喫茶店がいいと思うのは、父が若いころそうしていたからってこともおおいにあるんだろう。

 

 

 
父が大学の卒業式に来てくれたっけ。

ちょうど去年か。

そのころにも癌が進行していて、だいぶやせてきていたんだけど、

頑張ってきてくれた。

卒業生といっても2000分の1にしかすぎないかもしれない。

目立った活躍もしていない。

サッカー部でレギュラーになれたわけじゃない。

研究でものすごい成果を生み出せたわけじゃない。

それでも父は俺の卒業式を見に来てくれた。

一緒に写真を撮った。痩せたなあって思う。

 

 

初任給で父がほしいって言ってたG-SHOCKをプレゼントしてみたんだけど、

痩せた腕じゃ一番きつくしめてもくるくる回っちまうし、重いってクレームがきた。

入院先のベッドに付けられてたっけ。

軽くて細くてもつけられそうな違う時計を贈ってみたけれど、

その時計をつける気力もないようだった。

時計じゃなくて何が嬉しかったかな。

直接言うのが恥ずかしいから「今まで育ててくれてありがとう」ってAmazonのギフトセット?で付けてみたんだけど、それは取ってあったっけな。

でも、直接言えばよかったかな。

 

 

 

夢を見た。

父が出てきた。

最近の出来事。

広い公園のなかのちょっとした高台のところに、

昔よく仙台の新港に行ってたときのようなジーパンとチェックシャツの恰好で父がいた。

嘘だろと思いつつ、何も言わず微笑んでいる父のところにいって、お腹にだきついてみた。

すると俺は5歳くらいの子供になっていて、父に丸ごと包まれているような感覚だった。

とうちゃーん

って思わず言葉に出していた。

しばらく5歳の子供の俺は父のお腹につかまって泣いていたのだけど

母が自分を呼んでいる声がして、まったくこういうときに呼ぶんだもんなぁって思ってたら

目が覚めた。

朝5時にぼろ泣きしたなー

父ちゃん会いに来てくれたんだなーと思って。

 
 
今でも父の背中を追っているんだろうな。

ジャズ聴いたり、喫茶店巡ったり。

仙台のカウントジャズ喫茶にもいけた。

たぶん、父ちゃんはあそこにも行ったんだろうな。

仙台はジャズ喫茶が多かったらしいけれど、だいぶ減ったと聞いた。

母の前では父っぽい言動をしている気がするなって思う。

理詰めじゃないけれど、正しくないと思ったら曲げないとかね、よくないところでもあるんだけど。

それでも俺が家族をまとめるってのは、やっぱり難しいぞ父ちゃん。

背負わなきゃならんところなのかね。分からんよ。父親にもなってねえのに。

 
 
それでも小さな夢を見る。

父ちゃん、サックス吹けたらすげえと思わんか。

ジャズ聴いてるのもいいんだけど、自分でできたらもっと面白いと思う。

というか、聴かせてやりたかったもんだ。

自分の結婚式のときにでもジャズ好きな父に捧げるなんつってやってみたかったよ。

サックスの練習は続けているよ。

この前はマジで涙目になるくらい怒られたりしたけどね。

「枯葉」でリズムを違うように覚えていてどうしても分からないところがあったら「なんっっでわっからないかなー!」と言われたわ。

まったく難しいもんだよ。

そうそう、サックスで憧れていた小さい夢を叶えてきたよ。

 

 

 

やっぱりさ、サックスとか持つじゃん。

 

 

 

 

河川敷あたりで吹いてみたいと思うじゃん。

 

 

 

 

 

やってきたよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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めっちゃ楽しかったわ。

振休取ってたから平日の昼間だよ。

せっかくのサックスなのにちょっと慎重に吹いている怪しい人だよ。

楽しくて結構にやにやしながらも後ろに人いないか気にしながら吹いている怪しい人だよ。

花粉症ひどくて20分もしないうちに退散していった怪しい人だよ。

小学生たちが春休みなのか目立つところにいたからあまり人がこなそうなところ選んだ。

そのうち、上手くなったらむしろ自慢げに、少年たちに聴こえるギリギリの遠さで演奏するわ。

 

 

父ちゃん、あなたの息子は順調に、健康にあほです。

おたまはともだち

合コンなるものに行ってきた。

 

 

事件である。

人見知りの自分がまさか合コンにいくなんて・・・!

どういう合コンであったかはとても口が裂けても言えないんだけど。

最初の自己紹介で好きなアニメを言うという項目が必須だったりすることがあったけど口が裂けても言えない。

友達も呼んでおいてと言われて呼んだ友達が途中参加で店に来て全員を見た瞬間にビクッと固まったのを見て「正直すまんかった」と目で訴えたなんてことがあったことも口が裂けても言えない。

これが初陣であった。。。 

 

 

 

もう、なんか奉行係として居たかった。

アクを取るのが得意です。好きです。鍋をよそうのが好きです。均等に具を配ろうとするのが好きです。小学校の時の給食係では配膳するのが好きでした。ほかの子が具の入れ方が汚いときや余っちゃうときに「なっちゃいねえな」と思っていたことは今だから言える秘密です。

いいじゃん、奉行枠。

鍋の店とかでさ、よそうのがポイント上げる一因になったりするじゃん。

いいよそういうの。俺やるよ。奉行だもん。アク取らせろよ。なあ。

テーブル別? いいよ移動するから。奉行だもん。嫌いなものある? ああじゃあこれは抜いとくね。

自己紹介? いいよ奉行だから。それよりもう肉団子にも火通ってるよ。

え、この店鍋ないの? じゃあ俺帰るわ。奉行だもん。

 

 

誰か奉行枠で呼んでくれねえかなあ。別に話はしなくていいよ。アク取ってるから。

オトナノススメ

名前って、大事だと思っている。

例えば誰かと付き合っているとき、相手からされて一番うれしいのは名前を呼ばれるときだったりする。

自分の漢字の1つに「佑」っていう文字があって、これが「タス-ける」と呼ぶ。

天佑神助

といって、天や神が人を助けるっていう意味があるらしい。

この意味を、趣味だった漢字検定の勉強をやっていた時に偶然知った。

それまで自分の名前なんてそこまで意識していなかったし、

しいて言えば母親に冗談で名前のことについて、あんたは兄が○佑でついでだから○佑なのよ。

(○には例えば陸と海みたいな漢字が入る)

そういう何気ない一言がぐさりと刺さっていて、俺ってついでに生まれたんかな、なんて思ってた。

だから自分に、生きるための何かしら与えられた意味や使命なんてないんだろうなって。

結構、根っこには生きることへの諦観もあったりしてる。

 

 

高校時代、結構勉強頑張ってたつもりだったけど第一志望には落ちた。

しかも、滑り止めの後期国立もA判定からの二次試験落ち。無事浪人生活突入。

しかも高校3年の秋にすごく好きでようやく付き合えた人に5月に振られるという事件も発生。

翌日、河合塾の学食で頼んだみそラーメンを1口食べたら、その後箸が震えて食べられなくなるということがあった。

そんなこんなで勉強一本で集中してきたものの、第一志望の工学部には受かることはできないなって途中で思い始め、

物理でも受験できる農学部に志望をチェンジ。

特に農学部でやりたいこともない。

それでも受かりたいって思って勉強する。合格する、死ぬほど嬉しい。

 

 

それでも気づく、2000分の1でしかない。

同時期に大学の入学者した人数は大体2000人いて、俺よりはるかに頭が良い人、同等以上の人が8割、下であろう人がごくわずか。

それに、今までの在学生を考えると、数なんてもう数えきれない。

自分って苦労してこの大学入ったけど、追いつけない人ばっかだなぁと。

頑張って、上に行ってみたら、更に上が沢山いた。

 

 

それでもよく言えば真面目、悪く言えば融通利かなくて頑固なので、

ヤケにもなる性質でもなく地道にクソ真面目にやるしかない。

そんな中スイスイと要領よくやる人も多い。

当時、劣等感と羨ましさで苦しかったなー

身近な友達にそういう人が多かったからか、なんで自分は。。。と思ったことが腐るほどある。

 

 

就職先についても、友達の多くが製薬会社だったり、食品会社の大手に行く。

就活の時、散々思ったけれど、そんなに頭よくねえ自分が頭いい人たちばっかりの世界に行ってもなと。

製薬会社に行ったら東大京大が腐るほどいるわけで、食品会社には研究室の強みがある人たちがいく。

なんというか、頭のいい人たちは、頭のいいことを活かすことやってくれ!と思っちゃった。

医学部編入だって夢見たけれど、受かるわけがない。医者になるには不器用すぎる。

とりあえずみんなが行っている製薬業界と食品業界にはいいとこまで行くも、追い返される。

うーん、どしよ。と思って日用品業界を受ける。

日用品って面白いんだよね。

別に人生に必要なかったりする。

例えば洗剤がなくてもまぁお湯で洗濯すればよかったんじゃない、とか。

それでも洗濯にすごく時間がかかる困っている人がいて、何時間も油汚れコノヤロウと闘っている人が洗剤使ってみたら10分で汚れが取れちゃったら嬉しかったりする。

生きるうえで必ず必要なわけじゃないんだけど、あれば助けになるんだよなあと。

 

自分も生きている意味なんてないけれど、まぁいれば助けになるようなもん作りたいなってことで志望してたら運よく日用品業界に入れた。

なんかね、いいもん作りたいよね。

天佑神助

別に天でも神様でもないんだけど、そんな感じでメーカーもネーミングも気にせず何気なく使っているものが人の役に立てばうれしいなってちょこっと思う。

人を佑ける人間になるっていうのがいまんとこ生きる意味で、そうなりたいなーと思う。

自分の人生を思い描く中で、いまのところやりたいことが見つかって、

それが今の会社の中でできそうなことに、つくづく運がいいなーと思う。

 

30歳までには自分の商品作りたいなー

店頭に並んでるの見てニヤっとしたい。

そして商品に文句言われているの見て心の中では腹立つけど反省したり、次は頑張るかなんて思ったり。

そんなこんなであっというまに1年間。

学生のころの自分に「来年のお前は入社2か月目でいきなり商品持たされてゲロ吐くような思いをして夏には11万の自転車買って休日に100キロ走ることになったりサックスの先生にはレッスン途中でお前が下手すぎて舌打ちされたり秋にはベトナムに5日間出張行くことになる。しかも彼女はできない。」

なんていうことを言ったら絶対にそんな会社行きたくないなんて言うんだろうけど、

そんなもんだ。人生たのしいよ。

自分に、生きるための何かしら与えられた意味や使命なんてないんだろうなって。

そう思うけれど、

生きる意味は自分で持とうとすれば悪くないもんだなーって思いもあったりしてる。

クサいものを消す会社にいますので、これにて。