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枕が恋しい日々

より視覚と簡潔さが求められる時代に適応できずにいるテキストブログ

そうだよあほだよ

お題「最近見た夢」

父が亡くなって半年が経つ。

去年は、一人でよく泣いた。

なんで悪いことしてないのに父ちゃん病気になるんだろうなって思うし、

まだまだやりたいことあっただろうって思うし、

俺何やってんだろ、全然立派にできてないやって後悔も悩みもするし、

もうちょっとなんかできたんじゃないかなって思った。

 

 

実家に帰るたびに掃除して、父の部屋の整理をした。

そういやレコード聞いてたっけな。

父がジャズを聴いてたように、俺もその背中を追ってジャズを聴いているんだろうなと思う。

ジャズそのものもいいのがたくさんあるんだけれど、

父と同じ目線で見たり聞いたりしてみたいっていう子供じみた発想なんだよね。

もう背中が見えないからな。

ジャズ喫茶や、喫茶店を行こうとするのもそういう理由でいってるんだと思う。

珈琲も美味しいところがいいけれど、

カフェじゃなくて喫茶店がいいと思うのは、父が若いころそうしていたからってこともおおいにあるんだろう。

 

 

 
父が大学の卒業式に来てくれたっけ。

ちょうど去年か。

そのころにも癌が進行していて、だいぶやせてきていたんだけど、

頑張ってきてくれた。

卒業生といっても2000分の1にしかすぎないかもしれない。

目立った活躍もしていない。

サッカー部でレギュラーになれたわけじゃない。

研究でものすごい成果を生み出せたわけじゃない。

それでも父は俺の卒業式を見に来てくれた。

一緒に写真を撮った。痩せたなあって思う。

 

 

初任給で父がほしいって言ってたG-SHOCKをプレゼントしてみたんだけど、

痩せた腕じゃ一番きつくしめてもくるくる回っちまうし、重いってクレームがきた。

入院先のベッドに付けられてたっけ。

軽くて細くてもつけられそうな違う時計を贈ってみたけれど、

その時計をつける気力もないようだった。

時計じゃなくて何が嬉しかったかな。

直接言うのが恥ずかしいから「今まで育ててくれてありがとう」ってAmazonのギフトセット?で付けてみたんだけど、それは取ってあったっけな。

でも、直接言えばよかったかな。

 

 

 

夢を見た。

父が出てきた。

最近の出来事。

広い公園のなかのちょっとした高台のところに、

昔よく仙台の新港に行ってたときのようなジーパンとチェックシャツの恰好で父がいた。

嘘だろと思いつつ、何も言わず微笑んでいる父のところにいって、お腹にだきついてみた。

すると俺は5歳くらいの子供になっていて、父に丸ごと包まれているような感覚だった。

とうちゃーん

って思わず言葉に出していた。

しばらく5歳の子供の俺は父のお腹につかまって泣いていたのだけど

母が自分を呼んでいる声がして、まったくこういうときに呼ぶんだもんなぁって思ってたら

目が覚めた。

朝5時にぼろ泣きしたなー

父ちゃん会いに来てくれたんだなーと思って。

 
 
今でも父の背中を追っているんだろうな。

ジャズ聴いたり、喫茶店巡ったり。

仙台のカウントジャズ喫茶にもいけた。

たぶん、父ちゃんはあそこにも行ったんだろうな。

仙台はジャズ喫茶が多かったらしいけれど、だいぶ減ったと聞いた。

母の前では父っぽい言動をしている気がするなって思う。

理詰めじゃないけれど、正しくないと思ったら曲げないとかね、よくないところでもあるんだけど。

それでも俺が家族をまとめるってのは、やっぱり難しいぞ父ちゃん。

背負わなきゃならんところなのかね。分からんよ。父親にもなってねえのに。

 
 
それでも小さな夢を見る。

父ちゃん、サックス吹けたらすげえと思わんか。

ジャズ聴いてるのもいいんだけど、自分でできたらもっと面白いと思う。

というか、聴かせてやりたかったもんだ。

自分の結婚式のときにでもジャズ好きな父に捧げるなんつってやってみたかったよ。

サックスの練習は続けているよ。

この前はマジで涙目になるくらい怒られたりしたけどね。

「枯葉」でリズムを違うように覚えていてどうしても分からないところがあったら「なんっっでわっからないかなー!」と言われたわ。

まったく難しいもんだよ。

そうそう、サックスで憧れていた小さい夢を叶えてきたよ。

 

 

 

やっぱりさ、サックスとか持つじゃん。

 

 

 

 

河川敷あたりで吹いてみたいと思うじゃん。

 

 

 

 

 

やってきたよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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めっちゃ楽しかったわ。

振休取ってたから平日の昼間だよ。

せっかくのサックスなのにちょっと慎重に吹いている怪しい人だよ。

楽しくて結構にやにやしながらも後ろに人いないか気にしながら吹いている怪しい人だよ。

花粉症ひどくて20分もしないうちに退散していった怪しい人だよ。

小学生たちが春休みなのか目立つところにいたからあまり人がこなそうなところ選んだ。

そのうち、上手くなったらむしろ自慢げに、少年たちに聴こえるギリギリの遠さで演奏するわ。

 

 

父ちゃん、あなたの息子は順調に、健康にあほです。