枕が恋しい日々

より視覚と簡潔さが求められる時代に適応できずにいるテキストブログ

背中を見て育つのだ。

お題「インスタ映え」

日曜日。

 

たいていが暇だ。

暇を持て余している。

最近世界を救って、ロトゼタシアに平和をもたらしてきたりした。

どうしよう、もうやることがない。一通りやりこんでしまった。

ドラクエ11 3DS版。

 

www.dq11.jp

 

いやー今回のドラクエは本当にストーリーがいい。

泣かせる部分もあるし、全シリーズやってきた身としては心躍るシーンばっかり。

10だけはver.1しかやってないけれど、主にⅠ、Ⅲの話が関わってくることが多いのかな。

もうね、裏面のEDの最後の最後のシーンとかね。

そこにつながるかー!!って感じでもうたまらない。

それが本日、日曜日の昼12時。

どうしよう、人生の楽しみもひととおりおわってしまった。もはや余生。うつつをぬかしつくした。

はい、趣味は世界を救うことです。ええ、主に画面上の。

スキルですか、両手剣に振りました。フリーズブレードって、使えます。はい、氷の。

 

 

 

 

このままでは鬱々としてしまうので、楽器を吹きに行くことにした。

あと17時から個人参加フットサルも入れてみた。

孤独を紛らわす道具はあればあるだけいい。運動もしたいし。

カラオケ屋が近所にないので、2駅となりのカラオケ屋まで自転車で。

楽器背負って向かうのは結構重い。

しかもこの前走ったばっかりなのに後輪の空気が抜けてて仕方がなく空気を入れた。

このとき、気付けばよかったのだけども。

そして向かう道を間違える。思った以上に遠い。

 

 

 

今日は基礎練習を少しと楽譜見ながら吹けなくてちくしょうちくしょうと言いながら吹く練習。

ほんと難しいよね。なんでやってんだろね。幼少期にやったことないのに。

ジブリの曲とか少しなめるようにさらって気分転換に好きな曲吹いて終わらせた。

酒とバラの日々」が吹けるようになった。アドリブできないけど。

2時間練習してみたんだけど、1300円くらい。

近くのスタジオで2時間1000円くらいだからそっちにすればよかったかなぁと思った。

そして駐輪場に戻る。

時間ギリギリで100円を請求されたことに舌打ちをし、心の狭さを遺憾なく発揮してきたところで、

自転車の後輪がパンクしていることに気付いた。

向かうときは普通に乗れたのに。。。

 

 

OK. Googleろう。

うん、近くの自転車屋は、本日休日でした。Hey Siri! オンにしてないわ。恥ずかしいもん。

交番で聞いてみると、「もうこの近くだとないですね」おわた。日曜日おわた。

いま16時。フットサル17時。チャリがないと行けない。

落ち着こう。素数を数えるんだ。2… 3 5… 7… 落ち着くんだ…『素数』を数えて落ち着くんだ…『素数』は1と自分の数でしか割ることのできない孤独な数字……わたしに勇気を与えてくれるなんで素数数えてるんだ俺落ち着かないわプッチ神父じゃないんだから。

仕方がない。自転車を置いて、電車に乗って家に急いで帰って、フットサルの道具もって向かえばぎりぎり間に合う。

もう一度自転車を駐輪場に入れて、電車に飛び乗る。ふう、やれやれ。

各駅停車に乗ればなんとか家まで10分くらいで帰れるだろう。

家の最寄駅は各駅停車しか止まらない。

したがって、急行列車に乗ってしまうと、5駅くらい通りすぎることになってしまう。

要注意だ。 

 

 

 

 

そして電車は止まらない。急行列車に乗っていた。

 

 

 

 

揺らり揺られて急行電車。

窓を見やると、外は夏の夕暮れの前、今日はいい天気だ。

気温もちょうどよく、運動のしがいもあっただろう。

ぶらり途中下車も叶わないので、視線を電車の中の広告に向け、口を真一文字に結び、

俺はいったい何をやっているんだろう。

そういう思いを噛み殺しながら、大人しく自分の家の最寄駅を過ぎ去り、ああ、もう、

まぁもう仕方ないや。

俺ならよくあること。

28年生きてて、もうわかってる。治らない。

生きていればこの先いいことあるわ。たぶん。ああ、もう。

フットサル場にはごめんなさいと平謝りのメールを送り、急行列車が目的駅に着いた。

 

 

 

 

 

 

 

今更家に帰っても自転車はどうしようもないので、

また急行列車に乗って元の駅まで戻る。

急行列車に乗ったせいで、またしても駐輪場で時間ギリギリで100円を請求されたことに本日2度目の舌打ちをし、心の狭さを精一杯披露した。

そして楽器を背負いながら、自転車の後輪を持ち上げて歩いて帰る。2km。地味につらい。

本当に何やってんだろう。

歯が壊れるんじゃないかと思うくらいにその言葉を丹念に噛み砕いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

へとへとになりながら自転車を自宅最寄の自転車屋に預け、

家に帰る。

このままでは何にもならないので、近所の公園でリフティングとか蹴鞠でもしに行くことにした。

ちなみにサッカーをやったことのない人にリフティングというものを分かりにくく説明すると、蹴鞠は数人でボールを上空に蹴り上げて落とさないようにする遊びですが、

一方でリフティングはそれをぼっちでやる感じです。

一人で。落とさないように。たまに一人で慌てながら。

蹴鞠 - Wikipedia

 

 

公園には

ちょっとやんちゃそうな高校生くらいの子たちが8人くらい、サッカー少年とその母親、ボールを蹴っているじいちゃん、野球をやっている少年たち。

意外と人が多いので、すみっこでリフティングをすることに。

やんちゃそうな子たちは公園を広く使ってサッカーのミニゲームをしていて、たまにボールがこちらに来るので怖い。絡まれたら逃げようと心に誓った。

そして近くには小3くらいのサッカー少年と母親。

どうやらリフティングが課題?なのか分からないけれど、

ところどころ盗み聞きしている限りは「400回やるまで家には帰れない」らしい。

それが通算なのか、連続でなのかわからないけれど、小3くらいで連続400回やれたら大したもんだと思うんだけど。

 

 

しかし気に食わない。

少年がボールを落とすたびに、「ちゃんとやって」「集中して」「やるって約束でしょ」と叱る。

少年は数回しかできなかったことに嫌になって、早く帰ろうと言う。やりたくないと言う。

母親に文句を言われることに対して、「だったらなんでお母さんここにいるの」って言う。

どういう経緯なのかわからないけれど、約束をしたのだったら約束を守るということも大事だろう。ここで甘やかして、諦めるのが得意になっても、この先大変だろう。

それでも心情的には、少年の方に同情してしまう。

ちゃんとやって、集中して、って言われたって、なぜ自分のリフティングが上手くいかないのか、問題解決の糸口になってない。指示があやふやすぎる。

ちゃんと(ボールを見て、どういう風にければいいのか、足を上げればいいのか、足のどの点に当てればいいのか、失敗したときの足の角度がどうだったのか、上手く行ってたときと上手くいってないときの差は何なのか)考えて、なら分かる。

集中してっていうのも意味が分からない。集中したら上手くいくのか、それがリフティングが上手くいかない理由だったのか、たしかに考えられる理由の1つではあるけれども、偉そうに知ったかぶりでいうと、見たところヒザが固く、腰が引けているので、次にボールを蹴るときに動作が遅くなるんだと思う。集中すりゃいいってもんじゃない。体力消費するだけだと思う。

とにかくボールに触れてないとわからないことだらけだし、小3のときにそれやれって言われたって俺もできないと思うけれど、

少なくとも約束とか、400回を無理難題をあきらめないで少しでも上達するようにやらせたいのか、無理難題をやらせたいのか、400回という約束を守らせたいのか、言うことを聞かせたいのか、わからなかった。

ご家庭のね、事情を知っていたら、また違う意見も出るんだろうけれど、

まだ親でも、ましてや母親になることがない俺にはよう分らんかった。もちろん、子供を育てるって、ものすっごく体力も精神も必要なことだから、自分も余裕がなくなるとは思う。

っていうね、言い訳を置く。

親にもなってないし、なれんのかもわからないけれど、大変なのは頭では分かるよーーでもやりたいことを1つに絞ったら子供も分かりやすいと思うんだけど。。。って思った。

まぁぶっちゃけ子供の立場で思ったら「だったらなんでお母さんここにいるの」っていう一言になるんだけど。それもお母さんは腹立つだろうな。

 

 

 

 

 

俺はロトゼタシアを救う勇者ではあるが、現実世界で知らん家庭の教育事情に入り込む勇気はない。

それでも参考になればと思って、隣でなんとかリフティングを続けてみる姿を見せよう。

久々に頑張ってみようと思ってリフティングを続けた。

上手い人を見てきて、あくまで自分の意識してきたことだけど、

ボールはなるべく回転をかけないように。回転かけても自分に向かう縦回転にするように。

ボールはひざ下以下の高さにするように。

膝は柔らかく、次に変な方向にボールいっても届くように。

蹴るリズムは一定にするように。

地面はでこぼこだから、その都度足の甲の角度は注意して。

 

 

 

 

 

 

 

100,200,300,うわあぶな、400,500! 

久々に500回もできた! 少年! 見てた!? 俺頑張ったよ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少年は、相変わらず怒られてた。さっぱり見られてませんでした。

日曜日が、終わった。

ああ、いい、天気だった。

 

 

※お題に「インスタ映え」を選びましたが、本題に全く関係ありません。気分です。